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ケイズさんへ当店の担当が訪問し、全ての木材選定を行い最高級のサウンドを持つ個体をオーダーして来ました! オーダーした当店担当の思惑通り、明瞭で芯のある高音域を持ちながらも迫力のある低音を持ちます。
全体的なサウンドの印象としては、透明感があり温かく柔らかい印象を与えてくれる個体で、P-90特有のサウンドとスペックが完全に合致した極上のサウンドを持ちます。
レスポールタイプのギターの中でも、パワー感を求めずピッキングのニュアンスや分離感を追求したい方にとっては特に相性が良いのではないかと予想されます。
G社のギターと比べても全く見劣りしないギターに仕上がっているので、是非一度お試し下さいませ。
以下詳細となります。
ケイズギターワークスをご存知でしょうか？ 2007年から2010年にかけてQUEENのギタリスト、ブライアン・メイの愛器「レッド・スペシャル」のオフィシャルシグネチャーモデルを手掛け、世界的にその名を轟かせました。
飽くことなく続くギターの研究と確かな腕に基づいたギターの製造によって裏付けられた品質の良さはブライアンメイのみならず、世界中の様々なプレイヤーを虜にして来ました。
日本国内でも渡辺香津美等の極上のサウンドを作り出すギタリスト達に愛用されております。
そんな彼らがBrian Mayのオフィシャルシグネーチャーモデルを超え、次世代のギターとして世に送り出したギターがこの"Kz One"シリーズです。
今回、担当の私は神奈川県逗子市にあるKzさんの工房にて全ての木材の選定をして参りました。
木材選定のコンセプトとしては、"妥協の一切ない最高級のサウンドを持つギターを作る"この一点のみを念頭に材を選定致しました。
まずは今回の大きな目玉とも言える1ピースのホンジュラスマホガニーに関してです。
ホンジュラスマホガニーと言えば、GibsonのLes Paul等今なお絶大な支持を集めるビンテージギターに採用されていたマホガニーです。
そのサウンドは現在多用されるアフリカンマホガニーとは大きく性質が異なります。
通常マホガニーと言えば中音域が強く、音が篭りやすい木材であると思われがちです。
それはアフリカンマホガニーのサウンドであり、ホンジュラスマホガニーは異次元のサウンドを持ちます。
透明感がありそれでいて中音域に温かみのある、非常に美しいサウンドです。
それでいて高音域や低音域もしっかりと持ち上がっている為、サウンドバランスも抜群に良く、物足りなさが全くない魔法の様なトーンウッドなのです。
今や中々手に入らず、そして非常に高価な材であるホンジュラスマホガニーですが、Kzさんの工房にまさかの1ピース材が隠されておりました! 1ピースボディーと2ピースボディーではギターの鳴り方は全く異なります。
2Pであればプレーン弦側の鳴り方と巻弦側の鳴り方に分離してしまいますが、1Pであれば全弦の鳴りがボディー全体で余すところが無く伝わり響きます。
ネックに関しましても同じくホンマホ1P材を選定しておりますが、サウンドを考慮してネックシェイプはMedium-Fatを採用しております。
シェイプはサウンドや演奏性共に考慮した結果なのですが、まず演奏性が少し太いネックにも関わらず非常に優れている事が理由となっております。
このシェイプは、手が小さい方でも非常に弾き易いと感じる程洗練されたシェイプとなっており、担当自身非常におススメしたいネックシェイプです。
そしてサウンドですが、ネック自体がある程度以上の太さであればサウンドのコシや安定感が増しますが、そうでなければサウンドの基軸を感じる事が出来ないギターに仕上がってしまう可能性が高くなってしまいます。
塗装に関しましては、このカスタムオーダーKz One Solidは全てオールラッカーで製作しております。
楽器フェアモデルは下地はラッカーではありませんでしたが、今回は下地もラッカーなので、その塗装の薄さと生鳴りは過去最高のレベルになります。
ホンマホ1Pを採用した以上、木材の鳴りを最大限活かしたいが為にオールラッカーを採用致しました。
また、経年変化によりラッカー塗装はギターが育つので、長年かけてギターを育てる楽しみも得る事が出来るのです。
そしてもう一つサウンドへの影響が大きい木材が指板材です。
今回の訪問時にケイズさんの持つハカランダは沢山ありましたが、実際に工房にある全てのハカランダを叩きサウンドを確認した結果、残念ながら一枚も音が満足出来るハカランダがありませんでした。
厳密に言えば一枚だけ音が良いハカランダはあったのですが、見た目が真っ白で到底ハカランダはおろかローズ系の材とは思えない程の指板材でした。
流石に色が薄い程度なら迷わず選定するつもりだった私もNGを出さざるを得ない材であった為、その場で指板は決めず、日本各地の材木屋からハカランダを大量に買って貰う約束をし、その日は工房を後にしました。
数週間後、新着の指板材が揃ったとの連絡が届いた為、再度材選定を致しました。
新着入荷の材は、硬質で音や響きの良いハカランダが多数見受けられました。
そこで、約70枚程のハカランダ材からタッピングによる木材選定を繰り返し、最良のサウンドを持つ材を10枚まで絞り込んだ後にルックスによる選定を行った結果、当店オーダー数本分のハカランダ材が確定致しました。
さらにもう一つこの個体には拘りがございます。
通常Kz Guitar Worksのギターで使われる配線材は現行のワイヤーが使用されております。
しかし今回私がオーダーを依頼したこの個体にだけは特別にビンテージワイヤーを使用して頂ける事になりました。
配線材で音が変わらないと考えていらっしゃる方は多くお見受け致しますが、配線材一つでサウンドは大きく変化します。
特に音の太さ等に大きく関わって来るので、ワイヤーのおかげもありサウンドの迫力は非常に優れた個体になりました。
今回のオーダーも完全に予定外のオーダーとなってしまいましたが、こんなに素晴らしい材を見つけてしまったら使わない訳にはいきませんでした。
1Pのホンジュラスマホガニーのサウンドを最大限生かす事が出来る仕様でのオーダーを考慮した結果、楽器フェアで私が惚れて当店へ導入したLes Paul Juniorのコピーモデルを復活させることになりました。
実のところ一度だけこの個体と同じ仕様でオーダーをしていたのですが、完成前にご予約で売れてしまいました。
そこで今回は3本のジュニアタイプをオーダーしたのですが、担当の個人的な希望としてはダブルカットのLP jrだけではなく、どうしてもシングルカット仕様を見たいという希望がございました。
そこで伊集院氏に懇願した結果、シングルカットとダブルカットの両方を製作して頂く事になりました。
スタッフコメント ◆ スタッフコメント 他の仕様をご希望の方がいらっしゃったら、当店の担当へお申し付け下さいませ。
オーダーのご相談を含めてご対応させて頂きます。
Body:Selected Honduras Mahogany 1-piece Neck:Selected Honduras Mahogany Fingerboard:Selected Brazilian Rosewood (Jacaranda) Neck Shape:Medium-Fat Scale:25" Radius:305mmR(12”R) Frets:22 (Frets: Jescar FW40795 2.41mm × 1.19mm) Inlay:Mother of Pearl Tunner:Gotoh SD90 Bridge:Schroeder Pickup:LINDY FRALIN Humcancelling P-90 Single Bridge Dogear Control:1 × Volume, 1 × Tone Finish:All Lacquer 正規保証書、Gig Bag付属 詳細はお問い合わせください。
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黒澤楽器店池袋店本館3Fハイエンドギターフロア 東京都豊島区東池袋1-4-4 TEL 03-3590-9638 ike@kurosawagakki.com
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